ある日マリコはペットショップで小さなミドリガメを二匹買いました
小さな水槽や甲羅ぼしできる石と乾いた亀のエサも購入しました
数日すると一匹死んでしまいました
マリコは生き物の世話があまり上手ではなかったのです
もう一匹も死んでしまってはいけないので、生き物の世話が上手な妹のハルコに亀と飼育セット
を譲りました
ハルコは大切に亀を育てていましたが、故郷に戻る事になりました
亀も一緒に連れて帰りました
故郷には両親がおりました
亀は母にとても大切にされて、亀も母にとてもなつきました
まもなくハルコは嫁ぐ事になり家を出ましたが、亀が母になついているので
実家にそのままおいていきました
月日が経ち小さかった亀も手のひらからはみ出るくらい大きく成長しました
ある日の晩、母は「あー、あー」という小さいけれど、とても響く声で目が覚めました
見ると亀がそばに来て鳴いていたのです
母は「亀やどうした?」と持ち上げよとすると片手に力が入らず亀は落ちてしまいました
母は「これはおかしぃ」と思いすぐに救急車を呼び病院へ行きました
診断はかなり初期の脳梗塞でした
初期症状で気がついたため母は後遺症もなく1ヶ月ほどで退院できました
母は亀が知らせてくれた事に感謝して、それからも亀をいっそう大切にし仲良く暮らしました
マリコは亀を育てられなかったことに負い目を感じていましたが、母の元に亀がいるべき理由が
あったのだと思いました




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